活版印刷とは

活版印刷は、鋳造活字及び凸版や樹脂版を用いて印刷する方法です。
本来鋳造活字を文選し、植字したものを活版と呼びました。


活字とは枠のない1文字のハンコをイメージされるとよいと思います。

オフセット機の普及により、消費者の良いもの思考が強まり活版は廃れていきました。広島県では、芸予地震をきっかけに活版印刷を廃業した店舗も多いとお聞きしております。
我が店舗では、平台及び平圧プラテン機で印刷しています(部品のないのが不安の種です)。
始まりは、木版で活版を用いた印刷は15世紀のグーテンベルグが発明したと言われており、とても古い印刷技術です。


1文字ずつ独立した版を並べ、絵は毎回その原版を作らないといけません。
またインクは基本単色ですので色彩の表現は低いです。
このように1回の印刷をするのに大変な時間と労力を要しますが、その割に印刷の質は決して高くありません。
現代人にとっては到底実用的な印刷方法とは言えません。
その代わり、活版印刷ならではの特徴があります。
それは印刷の過程で紙に圧力をかけるため、印刷物に凹凸が出来るので、仕上がりが立体的になる、という事です。


またインクの転写精度が低いため、滲みやかすれが生じ易いのですが、逆にその事が独特の風合いを生み出し、温かみのある仕上がりになります。
そのため、現在では名刺やお店の紹介カードなど、個性のある印刷物が欲しい人に活版印刷は好まれており、当店でもかつては会葬礼状などを印刷していました。

活版印刷をご希望の方へお知らせ
活版印刷機は年代物であり、修理やメンテナンスを定期的に行って使用しています。
そのため、ご注文をお受けしても納期が未定となる場合もあります。ご了承ください。